2013年 09月 28日
幻の尼崎港線と現存するナローゲージを訪ねて |
9/27 に 尼崎市役所「あまがさき・街のみどころご案内所」が主催する 「あまらぶ探検隊」【幻の尼崎港線と現存するナローゲージを訪ねて】に参加してきました。イベントは無料ですが参加資格としてイベント後にSNSでの情報発信が条件となっています。


参加者は 20名 で、尼崎市の職員と尼崎港線に詳しい専門家の方にご案内いただきました。
■尼崎市役所開明庁舎内「中央地域振興センター」
DVD「さよならアマコーセン」の上映、専門家による講義
尼崎港線とは、昭和59年まで営業していた国鉄福知山線の支線です
下図は、昭和43年の尼崎都市計画図で 上の福知山線 塚口から国鉄尼崎駅周辺をまたぎ、阪神線をくぐり、下の尼崎港まで延びる全長 4.6kmの 赤色の線(塚口付近は割愛)
尼崎港から西と南に延びる青色線は臨海地帯の工場線

歴史は、
・明治20年 川辺馬車鉄道設立 から歴史が始まります。
・明治24年 大物-長洲 開通
・明治25年 摂津鉄道を設立 軽便鉄道 762mm
・明治26年 阪鶴鉄道が大阪-舞鶴の計画を出願
・明治30年 阪鶴鉄道が摂津鉄道を合併し 池田-宝塚間開業
・明治30年 幹間1067mmへ改軌
・明治40年 阪鶴鉄道 神崎-福知山 国有化
・昭和56年 塚口-尼崎港間の旅客扱い廃止
・昭和59年 塚口-尼崎港間の営業廃止
尼崎市や尼崎港線の変遷や、廃線跡の現状などの講義を受けた後廃線跡の探索に行きました。
■「尼崎港線現存するレール」 尼崎港 写真撮影等
途中で阪神電鉄の旧発電所を見学しました。
ここで阪神電鉄の電気および周辺住宅へ電気を供給していたそうです。

阪神尼崎車庫をチラ見

手前の空き地が廃線跡で奥には住宅が廃線跡上に並んでいます。

こちらは廃線跡のレールフェンス

唯一線路の形でわずかに残っている場所があります。

レールの大きさをメジャーで測ります。さて何kgレールでしょうか。

廃線跡敷地に住宅が並ぶところもあれば いまだ空き地となっているところもあります。

踏切遮断機を移設したと見られる工場のゲートもありました。

■㈱新日鉄住金 内「濱本ジェネラルコーポレーション」
ナローゲージ見学・解説・写真撮影
続いて、お待ちかねのナローゲージ見学
各地でナローゲージが消え、保存鉄道として存続する中、こちらのナローは元気に仕事をしています。
新日鉄住金尼崎製作所は 東京ディズニーランドとほぼ同じ面積という広大な敷地。
その中を重量物の長物を運搬するにはナローが必要ということです。
ゲージは762mmで全長10km とか尼崎~大阪の距離に匹敵するとのこと
ナローゲージの管理は濱本ジェネラルコーポレーションがされています。
軌道車は新潟県の松山重車輌重工業株式会社製で8台あり、現在6台稼働
そしてこちらの黄色いのは新車。
軌道車のサイズは L 5050mm ×W 1850mm ×H 2950mm
固定軸間距離 1300mm 車輪径は 610mm
1/80にするとゲージ9.5mm 車輌はL63mm ×W23mm ×H37mm
濱本ジェネラルコーポレーションのホームページで軌道車のペーパークラフトがダウンロードできます。
1/80サイズで印刷し、内部にSKYNET社のキャラメルNゲージ動力を組み込んで持ち込みました。

この固定軸間距離1300mm にエンジンから動力を下ろすのに苦心の設計があるとのことで、下から回り込んでの撮影は禁止でした。

走り出す時 ウウッという短いサイレンを出します。なんか可愛い動物のよう。



こちらはダイヤモンドクロス

ポイントフログ部分

ポイントトング部分とダルマ転轍機

工場に入らなくても、市バス「新日鉄住金前」バス停付近で粘れば、道路を横断するところが見れます。

貨物車との連結は この長~い ドローバー。長物を運べるようにと思われます。

廃線跡の見学やナローゲージを見学できたことに加え、多くの鉄道仲間に出会えたことも大きな収穫でした。
尼崎市職員の皆様、講師の先生、新日鉄住金および濱本ジェネラルコーポレーションの方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
関連情報をリンクします。 (クリックするとリンク先へジャンプします)
あまかん : 尼崎観光オフィシャルサイト
あまらぶ : 尼崎市シティプロモーション の Facebook
濱本ジェネラルコーポレーション : 軌道車ペーパークラフトダウンロード
松山重車輌工業 : 軌道車の製作先です。面白い車両がいっぱいです。
SKYNET社 : キャラメルNゲージ
イベント参加者のブログ等
TransPacific Railroad : 構内軌道を詳細にレポートされています。


参加者は 20名 で、尼崎市の職員と尼崎港線に詳しい専門家の方にご案内いただきました。
■尼崎市役所開明庁舎内「中央地域振興センター」
DVD「さよならアマコーセン」の上映、専門家による講義
尼崎港線とは、昭和59年まで営業していた国鉄福知山線の支線です
下図は、昭和43年の尼崎都市計画図で 上の福知山線 塚口から国鉄尼崎駅周辺をまたぎ、阪神線をくぐり、下の尼崎港まで延びる全長 4.6kmの 赤色の線(塚口付近は割愛)
尼崎港から西と南に延びる青色線は臨海地帯の工場線

歴史は、
・明治20年 川辺馬車鉄道設立 から歴史が始まります。
・明治24年 大物-長洲 開通
・明治25年 摂津鉄道を設立 軽便鉄道 762mm
・明治26年 阪鶴鉄道が大阪-舞鶴の計画を出願
・明治30年 阪鶴鉄道が摂津鉄道を合併し 池田-宝塚間開業
・明治30年 幹間1067mmへ改軌
・明治40年 阪鶴鉄道 神崎-福知山 国有化
・昭和56年 塚口-尼崎港間の旅客扱い廃止
・昭和59年 塚口-尼崎港間の営業廃止
尼崎市や尼崎港線の変遷や、廃線跡の現状などの講義を受けた後廃線跡の探索に行きました。
■「尼崎港線現存するレール」 尼崎港 写真撮影等
途中で阪神電鉄の旧発電所を見学しました。
ここで阪神電鉄の電気および周辺住宅へ電気を供給していたそうです。

阪神尼崎車庫をチラ見

手前の空き地が廃線跡で奥には住宅が廃線跡上に並んでいます。

こちらは廃線跡のレールフェンス

唯一線路の形でわずかに残っている場所があります。

レールの大きさをメジャーで測ります。さて何kgレールでしょうか。

廃線跡敷地に住宅が並ぶところもあれば いまだ空き地となっているところもあります。

踏切遮断機を移設したと見られる工場のゲートもありました。

■㈱新日鉄住金 内「濱本ジェネラルコーポレーション」
ナローゲージ見学・解説・写真撮影
続いて、お待ちかねのナローゲージ見学
各地でナローゲージが消え、保存鉄道として存続する中、こちらのナローは元気に仕事をしています。
新日鉄住金尼崎製作所は 東京ディズニーランドとほぼ同じ面積という広大な敷地。
その中を重量物の長物を運搬するにはナローが必要ということです。
ゲージは762mmで全長10km とか尼崎~大阪の距離に匹敵するとのこと
ナローゲージの管理は濱本ジェネラルコーポレーションがされています。
軌道車は新潟県の松山重車輌重工業株式会社製で8台あり、現在6台稼働
そしてこちらの黄色いのは新車。
軌道車のサイズは L 5050mm ×W 1850mm ×H 2950mm
固定軸間距離 1300mm 車輪径は 610mm
1/80にするとゲージ9.5mm 車輌はL63mm ×W23mm ×H37mm
濱本ジェネラルコーポレーションのホームページで軌道車のペーパークラフトがダウンロードできます。
1/80サイズで印刷し、内部にSKYNET社のキャラメルNゲージ動力を組み込んで持ち込みました。

この固定軸間距離1300mm にエンジンから動力を下ろすのに苦心の設計があるとのことで、下から回り込んでの撮影は禁止でした。

走り出す時 ウウッという短いサイレンを出します。なんか可愛い動物のよう。



こちらはダイヤモンドクロス

ポイントフログ部分

ポイントトング部分とダルマ転轍機

工場に入らなくても、市バス「新日鉄住金前」バス停付近で粘れば、道路を横断するところが見れます。

貨物車との連結は この長~い ドローバー。長物を運べるようにと思われます。

廃線跡の見学やナローゲージを見学できたことに加え、多くの鉄道仲間に出会えたことも大きな収穫でした。
尼崎市職員の皆様、講師の先生、新日鉄住金および濱本ジェネラルコーポレーションの方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
関連情報をリンクします。 (クリックするとリンク先へジャンプします)
あまかん : 尼崎観光オフィシャルサイト
あまらぶ : 尼崎市シティプロモーション の Facebook
濱本ジェネラルコーポレーション : 軌道車ペーパークラフトダウンロード
松山重車輌工業 : 軌道車の製作先です。面白い車両がいっぱいです。
SKYNET社 : キャラメルNゲージ
イベント参加者のブログ等
TransPacific Railroad : 構内軌道を詳細にレポートされています。
by jaritetu
| 2013-09-28 10:35
| イベント